住宅ローンでは仮審査と本審査で内容が大きく変わるので要注意
40代男性です。そろそろマイホームをと考えています。ローンのことを考えると年齢的にもギリギリかもしれないと思うからです。ですが、最近、会社の同僚が仮審査に通ったのに、本審査で落ちたと嘆いていました。そんなに本審査は厳しいのでしょうか?
身の丈にあった物件と返済計画がカギを握ります
いよいよマイホームですね。ウキウキすると同時に、ずしっと重い責任も感じることと思います。30年とか35年といった長期のローンは、気が遠くなるものですが、多くの人が住宅ローンを利用している点からしても、いわば「誰もが通る道」にも思えます。
住宅ローンのステップを振り返ってみましょう。まず計画です。ご自身のライフプラン、自己資金と合わせて、どれぐらいの返済が毎月できるかネットなどにあるシミュレーションをしながら、おおまかな予算を考えてみましょう。
そして、物件探し。そこで妥協はしたくない点が見えてきます。通勤経路、学校、買い物などの環境面、一戸建てかマンションか、駐車場の有無などです。希望にあった物件をいくつか絞り込み、不動産屋さんと具体的に打ち合わせてみましょう。
このとき、購入とローンの両方が同時並行で動き出します。不動産屋から見れば、ローンが組めない顧客は顧客ではありません(現金取得の場合は例外です)。つまり不動産屋はあなたを見て、ローンが組めるかどうか考え、それによって販売できるかどうかを考えることになりますので、あなたと同じぐらい真剣です。
ただしその不動産が人気の物件だったときは、他の顧客との競争になってしまうので、もしあなたより購入しやすそうな客がいたときは、不動産屋の態度は少し変わってくるでしょう。このあたりのあれこれを乗り越えて、いよいよローンです。
住宅ローンは物件が決まってからスタートです。申込金を払い、同時に住宅ローンを申し込むわけです。そこで仮審査を受けます。これは一般的なチェックポイントを満たしているかどうかで判定されますので、あくまでも本審査に値する内容かどうかを予備的に見るもの。
仮審査に通ったからといって本審査で必ず通るわけではないのです。本審査は、売買契約書を不動産屋と交わし、手付金を払ってから始まります。本審査では物件と返済能力の両方を審査します。というのも、保険の問題もありますし、物件そのものに万が一、競売にかけるようになったときの価値がある程度なければ、貸し出しはできないのです。担保価値ですね。
この結果、本審査に通らないケースが出てきます。あなたの信用度(返済能力)が信用保証会社の基準に達していない場合です。いくら融資したくても、保証なしでは貸せないのが銀行というものです。銀行は預金を不特定多数の顧客から預かっている以上、リスクを最小限にしなければなりませんので、残念ながら融資が難しくなってしまうのです。
厳しいと言われる住宅ローンですが、ご自身の返済能力に見合った物件で、なおかつその物件に最低限の価値がある場合は、通常は融資されると思いますので、あまり神経質にならず取り組んでください。ただし、身の丈に合ったしっかりした計画で臨んでください。
住宅ローンの本審査と仮審査の内容の違いとは
住宅ローンの審査では仮審査と本審査がありますが、事前審査は通過する事が出来ても、次の段階で通過できないこともあります。これらの審査を通過するためには、予めそれぞれの内容の違いを把握しておく事が必要になるのです。
この住宅ローンの審査では、それぞれに審査基準が異なるという特徴があります。これは住宅ローンを提供する金融機関によっても異なりますが、住宅ローンの審査においては事前の審査では年収などの基本的な返済能力が確認される事になります。しかし、次に行われる本審査では、住宅のローンで長期的な返済を行う上で重要になる信用度が確認されるのです。
一般的に、この仮審査は通過しやすいものなのですが、申し込みをしている住宅ローンの他にも借り入れている事があるような場合は、より詳しい調査が行なわれることになります。これは金融機関が信用調査を行う専門の会社を通じて、他の金融機関からの借入が無いかどうかを調べるもので、ここで何かしらの問題がある事で審査の通過の合否に影響を与える事になります。その為、仮審査に通った後に、他の金融機関から借り入れをしてしまい、その借入が履歴として記録され、本審査でそれが問題となり審査に通過できなくなってしまうケースもありますので、これらのポイントに注意が必要になります。
又、住宅購入の為のローンを組む際には、この審査で配偶者の個人的な信用情報が問題になることもあります。多くのケースでは、配偶者の方を住宅ローンの保証人にする事が一般的ですが、配偶者の方が他の金融機関から借り入れをしていたりすることで、審査に通過することが難しくなるケースもあるのです。しかし、既にキャッシングやカードローンでの借り入れを完済していて、返済の履歴がきちんとしている場合には、信用度が上がる事もあり、住宅購入の際のローンを組みやすくなるということもありますので、事前にこれらの点を確認しておく事が大切なのです。