お金を借りるとき賃貸マンションと持ち家では審査結果に差が出る

20代のサラリーマンです。銀行またはサラ金でお金を借りるときに、賃貸マンションと持ち家では審査結果に差が出るのでしょうか。ネットで申し込もうと思ったら、そういう項目があったので、ちょっと心配になりました。現在、賃貸です。

賃貸だから単純に不利ということではありません

そもそも無担保で融資をしようというわけですので、持ち家であろうと、その家を担保として貸し出すことはありません。しかし、確かに申込書類、またはインターネットでの申し込みフォームを見ると、持ち家、賃貸かを記入させ、さらに何年住んでいるのかを尋ねているケースがあります。

これを見たとき、「持ち家は信用が高く、賃貸は信用が低いのではないか」と思ってしまうのもムリはありません。では実際はどうなのでしょうか?

審査の基準は各社によって違いますので必ずそうだとは言えませんが、融資先の信用度は統計的な数値から導き出されています。地元の中小規模の消費者金融の場合は、貸す側と借りる側でお互いに顔を見て、話をして、信用度を考えることもあると思います。ですが、いまは電話、スマホ、ネットなどで顔を合わせることも、話をすることもなく審査するのが通常です。

そうなると、誰が審査しても一定の結果になるように、各社で統計数値から融資条件の線引きをしています。その項目の一つが、持ち家か賃貸か、というものであり、しかもそこに何年住んでいるのか、という項目なのです。

一般的に、持ち家の人が問題なく返済している率が高く、賃貸の人が低いという結果なら賃貸は不利になるかもしれません。でも、こうした審査基準は組み合わせで決まるのであって、一概にそうとは言えません。

たとえば一定の収入があり、勤務先の信用度が高く、なおかつ勤務経験もある人が賃貸の場合。もし賃貸で長期に住んでいる事実があるなら、それは単なるライフスタイルの問題でしょうから、賃貸だから不利だとはならないでしょう。

よく言われているのは、持ち家であろうと賃貸であろうと、同じところに長く住んでいるかどうかが問われているとも言えます。これはいざというときに、連絡がつきやすいかどうかの判断に使われているのです。

借り手が返済期限が過ぎても返済せず、連絡が取れなくなったとき、申し込んだ記録にある住所に督促をすることになるでしょう。このとき、賃貸の場合でなおかつそこにあまり長く住んでいないようなケースでは、「すぐに転居してしまう人なのかもしれない」と、貸す側は不安になると思います。

そういう意味では、持ち家でも賃貸でも、その住所でしっかり生活していることがわかれば特段に不利になることはないはずです。

賃貸マンションの審査に落ちたときにするべきこととは

賃貸マンションに入居するため人は審査を受けなければなりませんが、これに落ちてしまうと入居できないのですから、このような場合にはどうすれば良いのでしょうか。落ちてしまったものはどうしようもありませんから、その物件は諦めるしかないでしょう。ただ、理由が分かるのであれば教えてもらっておくと良いです。

たいていのオーナーは、その理由を教えてくれません。ですから、教えてもらうことができればラッキーだと考えるくらいの感覚で聞いておくのが良いでしょう。教えてもらうことができれば対策を練ることができます。例えば、年収が問題なのであれば、それをクリアできるような物件を探すというようにすれば、見つけることはできるでしょう。

たいていのオーナーは理由を教えてくれないのですが、不動産屋には教えているケースが多いようです。不動産屋としては、知っていてもお客さんに言うわけには行かないという状況になることもあります。これは、不動産屋とオーナーとの間との信頼関係のために必要なものですから、無理に聞いても答えてもらうことはできないでしょう。

教えてもらうことができないのなら、教えてもらうことができないという前提で交渉するのも良い方法です。不動産屋が理由を知っているのなら、その理由があったとしても入居できるような物件を紹介してくれるでしょう。入居できない場合には、別の不動産屋に紹介してもらうという選択肢もありますが、同じ不動産屋に別の物件を紹介してもらうメリットもあるのです。

入居に際しては、不動産屋が交渉をしてくれることもあります。不動産屋とオーナーの信頼関係がどうなっているのかによって交渉が成立するかどうかが変わってきます。オーナーも人間ですから機械的に判断しているわけではないのです。ですから、同じ物件を、別の不動産屋から申し込んだ場合に通る事もあります。どうしても住みたい物件があれば、このような方法をとるのも良いでしょう。

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